皆さま、こんにちは。
日本には非常に多くの山寺がありますよね〜。
今日は天気も良かったので、お客様をお待ちしている間に、飯能市にある「竹寺」に行ってきました。
ちょっと距離もあり、またそれ以上にかなりの山道で「これって帰ってこれるかなぁ?」と少し不安を感じた面もあったのですが、天の導きの中で上手く行ってこれました。(良かったです。)
その山寺ですが、現在、多くの寺院は人々からの注目を浴びていません。
と言いますか、ほとんど忘れ去れている感があります。
今日、「竹寺」に行った時も、広い境内に参拝者は私一人の完全貸切状態でした。
ただ、その山寺のほとんどは、何百年、または1000年以上の歴史があり、いろいろな伝説や物語を持っています。
しかもそれぞれが、非常に興味深いんです!
なんか勿体ないですよね。
今ではハイキングや花見で人々が訪れるくらいの山寺にも、昔は多くの信者や参拝者で賑わっていた時があったんでしょうね〜。
そのような山寺を訪れると、山寺の境内の静かさの中に、日々湧き上がっては自分を焦らせたり困らせたりする思考が、スーッと洗い流される思いがします。
そんな山寺の一つが、埼玉県飯能市にある竹寺で、このお寺も1100年以上の歴史があります。
そしてこの竹寺は、日本でも珍しい「神仏習合のお寺」なんです。
明治時代の神仏分離と廃仏毀釈の運動を見事にサバイブして、デュアルでハイブリッドな宗教的寛容さを保っております。
この寛容さ、素晴らしいですね。
「自分の考えだけが正しい」「私の神様だけが本当の神様だ」と固着してしまうと、必ず戦いが起こりますからね。
(と思うんですが、違うかもしれません、どうでしょうか)
写真も撮ってきましたので、ご覧ください。
まずは、入口はこんな感じでした。
竹寺の名の如く、竹林が参道を覆っています。
素敵ですね。
境内の樹木も素晴らしいです。
さすが1000年以上の歴史を刻む山寺です。
昔は山岳信仰の重要な拠点だったとのことです。
本坊では精進料理も予約をして食べる事ができます。
大きな建物と大きな木(飯能市指定天然記念物)がありますが、かつて栄えた山岳信仰の道場としての面影が伺えます。
渡り廊下も良い雰囲気ですね。
お札やお守り、また竹笹そばや竹炭豆などのお土産も買えます。
この昭和というか、大正というか、明治というか、年季の入った雰囲気、本物です。
さて、いよいよ本殿です。
本殿の前には、登り口鳥居に、古伝「茅の輪(ちのわ)」が設けられており、これをくぐり心身の清浄を願います。
「茅の輪(ちのわ)」をくぐり抜けると、本殿が目の前に現れます。
本殿はとても珍しいですが、茅葺き屋根です。
身が清められるような雰囲気の中で、「交通安全」「世界平和」をお祈りしてきました。
たどり着くのは少し大変な山寺ですが、素晴らしく清々しい気持ちになれる良いお寺です。
「また行ってみたい、今度は『蘇民将来』の木製六角の護符を買ってくるんだ!」と、今ブログを書きながら思うほど、この「竹寺」のファンになってしまいました。