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Nスペ「介護殺人」特集 “重すぎる内容”に絶望


 今週初めの日曜日に、NHKで「介護殺人」の特集をしていました。

 介護が必要な状態が徐々に重くなる家族を抱えて苦悩し、最後には愛する家族を殺めてしまう。

大変にショッキングな内容の番組でした。

その番組の中で元介護施設の施設長が、今後は更に介護殺人が増える、というようなことを言っていましたが、このままで行けば残念ながらその通りになるでしょう。

 本当に日本は今、非常事態です!

 今日の毎日新聞のニュースで「65歳以上、4人に1人超す 社会保障、運営厳しく」という内容の記事がありました。

「今回初めて、すべての都道府県で65歳以上人口の割合が15歳未満の子どもの割合を上回り、少子高齢化が一段と進んだ。」

「高齢化率は今後もますます高まる見込みだ。国の推計によると、25年に30%を超え、40年には36・1%となる。」

「社会保障費は、16年度の段階で約32兆円と、すでに国の予算全体の3分の1を占めている。高齢者が増加を続ける中、さらに費用は膨らむ見通しだ。」

「一方、15歳以上の人口に占める労働力人口(働いている人と失業者の合計)の割合を示す『労働力率』は、前回比1・4ポイント減の59・8%。集計を始めた1950年以降初めて60%を下回った。」

少子高齢化が日に日に進み、介護や医療などの社会福祉サービスが必要な高齢者の方々の割合は増えるばかりの状況が、毎日新聞の記事のデータからも読み取れます。

まさに記事にある通り、必要な社会保障費は増加の一途ですが、それを賄う税収は大きく増えず、また対応する人材は増えるどころか減っていく状況です。

「介護殺人」の番組について、「問題に対する出口」というか「解決策」が示されなかったことへの不満の声があったと言いいます。

確かに解決策があればみんなそれを知りたいのですが、簡単にはこの状況から抜け出せる出口は見つかりそうにありません。

この現在の状況に至っては、もうどうにもならない苦しみの現状を、まずは日本全体で受け入れて、旧約聖書のヨブではありませんが、苦悩を噛み締めるしかない状況だと思います。

そしてこの苦しみを心から受け入れた時に、本当の知恵というか、新しい意識、愛に基づいた施策が生まれてくるのではないかと思います。

誰でも苦悩はしたくないですが、私たちの日本が新しい国に生まれ変わるためには、もしかしたら必要なことなのかもしれません。


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