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  • 執筆者の写真おでかけ介護タクシーあおぞら

介護離職者を少なくするために、企業の支援で「親に介護旅行をプレゼント!」ってどうでしょうか。


今日のネットのニュースにこんな記事がありました。

やはり親も歳を取れば、介護が必要な時がやってきます。

その時に会社員である子供が会社を辞めなければならないほど「親が重度の介護が必要な状態に、出来るだけならないのがベスト」ですが、それは正に「言うは易く行うは難し」です。

「どうやったらそんな状態を実現できるのか?」ということが、誰もが頭を悩ませるところです。

ところで、すでに介護状態の親も、また今はまだ大丈夫ですが、そのうち介護状態になりそうな親達も「好き好んで子供の負担になる状態にはなりたくない」と思っていると思います。

親も子供もお互いに「重度な介護状態になるのは出来るだけ避けたい」と思っているわけですねぇ〜。

通常であれば、親も歳を取るとともに出かけることが少なくなり、知人との交流なども少なくなってきます。

そうなると親の運動機能は加速的に衰え始め、それに伴い気持ちや張り合いも失われてくる場合が多くなってしまいます。

そこに見えてくるのは、加速していく介護状態への一本道です。

そこでそのような方向に行かないために、まずは「親に好きなこと、楽しいことで体を動かしながら、積極的に生きる気持ちを持ってもらう」ように考えていくことは重要です。

その面では非日常をワクワクしながら楽しめる「旅行」は最適だと思います。

旅行に出かければ普段よりも歩いたり体を動かすことになるので、知らずに運動機能の保全ができたり、人生を楽しむ気持ちも自然と芽生えてくるでしょう。

ただポイントなのが、旅行の費用と安全性ですね。

親が旅行会社のパック旅行に参加できる体力と気力があれば、比較的手頃な料金のプランも見つかると思います。

でも「パック旅行は全体行動だけど、他の参加者に合わせて一緒に歩くのは大変だ。朝も忙しくない余裕を持ったスケジュールにして欲しい。できれば食べ物も食べやすいものを自分で選びたい。」などの要望を考えると、パック旅行への参加は気が引けてくるという親もいるんじゃないでしょうか。

今は高齢者向けの手配旅行、介護旅行というものもあります。

例えば介護旅行であれば、介護の資格を持った旅のエキスパートであるトラベルヘルパーが、旅行中は親に付き添ってくれます。

また、歩くのが大変になってきて通常に公共交通機関の利用が億劫だという人のためには、車両に乗り込みやすい介護タクシーというものもあります。介護タクシーであれば、車椅子利用の方でも、そのままスムースにタクシーに乗り込め移動が出来ます。

「たまには温泉に行きたいけど、バスに乗って旅行に行くのも大変だし、温泉で転んだりしたらもっと危ないからなぁ」と思われている親であれば、介護旅行を専門とする旅行会社を通じて温泉旅行を申し込めば、親が温泉への移動のためには介護タクシーを準備し、温泉に入るためには入浴サポートも出来るトラベルヘルパーを手配してくれるというわけです。

温泉旅行を諦めていた親が温泉に行ければ、ずいぶんと気持ちも変わって生きる張り合いも出てくるかもしれません。

そう考えると介護旅行って大変良いことのように思えるのですが、一つ残念なのは「介護旅行には公的な介護保険が使えない」ということなんです!

例えば介護タクシーの利用も、通院などの特定の目的でケアマネが作成されたケアプランに沿った利用であれば介護保険は使えますが、旅行などの目的には介護保険は使えないんです。

ポイントは何かと言えば、「介護旅行の料金は、介護保険が使えないから高めになる」ということです。

そこで今回の記事での話ではありませんが、企業が社員の介護離職を減らすためにサポートしてくれることがあるのであれば、親を重度の介護状態に至らせない一つのアトラクションとして、「企業のサポートのもとで、従業員が親に介護旅行をプレゼントする」というのはどうでしょうか。

介護旅行・介護予防旅行を通して、親は失われそうな運動機能や生きる喜びなどを保てるようにし、または失われた能力を少しでも取り戻すことが出来るかもしれません。

そうなれば、会社員である子供は親の介護状態が直ぐに来ないために会社を辞めることがなくなる、または遅くなる可能性もあります。

何よりも親が旅行にでかけることで、それが介護を予防する一助となり、子供の負担にならずに人生を楽しみながら張り合いを持って生きることが出来たら嬉しいでしょう。

また、そこで最大の恩恵を受けるのは、結果的に介護離職者が少なくなる企業自身ですからね〜!

もちろん、親が介護旅行に行くことで魔法のように全てが解決するわけではありません。

でも「旅は最高のリハビリ!」とも言われています。

企業のサポートで従業員が、「一人では旅行に行くことが難しくなった親に介護旅行をプレゼント」できれば、少なくても親は喜び、普段の生活にも張り合いが出るというような、良い変化を起こせるキッカケにはなると思います。


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