今日は深谷にある「渋沢栄一生地」を訪れました。
というのは、この埼玉県指定旧跡から50メートルほどのところに、本日お送りしたお客様の家があったからです。
お客様から「お盆だけど今日もやってるし無料なので、ぜひ見ていって!」とのおすすめもあり、行って見ました。
いいですねー!
江戸末期から明治、大正、昭和にかけて、大活躍した渋沢栄一の生地、非常に趣があります。
この渋沢栄一翁、若くして徳川慶喜公の弟に随行して、当時は滅多に行けないかったヨーロッパに行っています。
それを機に、それまで抱いていた尊王攘夷思想を捨て去り、ヨーロッパの文化や経済力を日本に取り入れる方向へ大きく舵を切ります。
日本が新生するような疾風怒濤の時代に生きて、日本の資本主義経済の土台を確立するのに、非常に大きく貢献した人です。
ただ本人の思想の根底には、中国の孔子が説いた論語の道徳があり、道徳と経済は一つだと唱えて、
「富をなす根源は何かと言えば、仁義道徳。
正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。」
と仰っています。
今の株式市場で行われているマネーゲーム資本主義を見たら、めちゃくちゃ失望されるかもしれませんね(笑)
渋沢栄一や坂本龍馬など、私心なく日本国家や世界のことを考えて行動した日本人がいた幕末・明治時代は、本当に「美しい日本」が存在した時なのかも。
そんな思いが湧いてきた場所でしたね〜。